その他#2

代町鐡道のダイヤ改正の流れ

今回の記事は以下の動画の補足となります。
ダイヤ改正の流れ(YouTube)

1.街を見る

ここでは発展具合や坂の有無などを見ていますが、必要に応じて実際に整地したり線路を引いたりすることがあります。

3.時間を計る

ここで計った時間はこの後の種別・停車パターン決めやダイヤグラム作成でも使用するため、非常に重要な工程になります。

ただし全ての速度ですべての駅間の時間を計っていると現実の作業時間も多くなってくるため、ある程度停車パターンを考えた上で必要になりそうな区間の計測を行います。
例えば速度5の車両で2時間かかる駅間を速度1の列車に走らせることは考えにくいため計測対象からは除外するといった感じです。

また気を付けなければならないのが、上下線で駅間の所要時間が異なるケースです。これは特に一方がカーブの内側を、もう一方が外側を走る場合に起こり、数分の誤差が生じることもあります。
この場合において、仮に内側を走行したときのA→Bの所要時間が28分であった場合、外側を走行すると30分かかると見込まれます。この時、A駅を10:00に発車して内側を走行すればB駅を10:30に出発できますが、外側を走行する場合B駅10:30発は不可能となります。
こういったことが想定される場合、内側と外側でそれぞれ計測するなど、厳密に時間計測を行います。

5.配線を決める

配線を決める際のポイントとしては、想定している列車本数などを勘案しながら、できるだけ少ないポイント数で、より効率的に列車を運行できる位置に配置することです。

6.3ダイヤまでと8.0ダイヤからの泉ヶ丘駅の配線の比較
上の画像は動画にも出てきた泉ヶ丘駅の配線ですが、上は以前までのダイヤでの配線、下が今回動画を作成した際の新たな配線です。
上の配線は泉ヶ丘駅から高坂方面に向かう際に一度単線にすることで、ポイント数を節約しつつ泉ヶ丘駅の2つのホームに入線できるようにした形になっています。
しかしこの配線では下側のホーム(2番線)に高坂方面から列車が進入している最中に上側のホーム(1番線)から列車が出発できない構造となっており、列車を増発する上でのボトルネックとなっていました。
そのため下の配線ではポイントを2つ増やし、2番線に列車が進入中に1番線から列車が発車できるようにしました。

6.ダイヤグラムを作成する

ここではダイヤグラムを作成しますが、その途中で本当にそのダイヤで運転が可能か、という状況が発生します。
例えばある列車のA駅14:29着・14:30発である時、ゲームの処理速度によっては到着が数フレームずれてしまい、14:30に発車できない場合があります。

別の例としては、単線区間での離合が挙げられます。
こちらの動画は泉ヶ丘駅の定点観測の一部で、右側のホームからは13:00にE217系が発車し、左側のホームには13:05に209系が到着します(配線は上の8.0ダイヤのもの、カメラ方向は高坂方面側を向いています)。動画では右側のE217系が発車時に詰まっていますが、これは背面側の単線区間で209系がポイントにいたためです。ポイントの直線側にはポイントに差し掛かるまでに2マスの通常の線路があるため、駅を発車してもすぐにはポイント区間に入りません。
ではもしE217系が左側のホームにいたら、という図が下の図になります。
泉ヶ丘駅の単線すれ違いの例
この場合、駅を発車してすぐにE217系がポイント区間に入ってしまうため、衝突が起こってしまいます。

ダイヤグラムを書いている途中でこのようなことが起こりそうだと感じた場合、実際にゲーム内でダイヤを入力して適切に運行できるか確認します。

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