その他#1

駅撤去後産業が衰退しない事象

目次

はじめに

先日柚雪指令区のダイヤ改正で駅の撤去と別の場所での再設置を行ったところ、以下のようになりました。

産業不衰退バグ柚道
↑駅を撤去したのに産業が衰退しない柚道駅跡
産業不衰退バグ新平野杉
↑駅を設置したのに建物が立たず、道路が衰退する新平野杉駅(写真は配線組み換え中につき線路がつながっていません)

そこで今回はこの事象について調査していきます。なお調査ではMap3を使用します。

調査1: 再現性の確認

まずはこの事象を再現できるか確認します。方法は、

  1. 産業がある程度発展した駅(今回は住宅)を作る
  2. 時間を止める
  3. 駅を撤去し、同じ駅Noで別の場所に駅を作る
  4. 再設置後の駅に列車を走らせ、おおよそ9日間(ゲーム内時間)経過を観察する

という具合です。なお3番では、駅名を変える、再設置駅は地上型に限り駅舎の種類を変えるのもOK(※調査5で詳しく記載)です。
撤去する駅の初期状態は次の通りです。

産業不衰退バグ初期状態
↑撤去する前の駅の状態
産業不衰退バグ再設置駅
↑再設置した駅の状態

なお再設置後の駅を発着する列車は、一切誘致を行っていない松の宮駅だけと繋げています。
では上の手順でしばらく時間を動かした結果を見ていきましょう。

産業不衰退バグ結果1
産業不衰退バグ再設置駅結果 経過後の様子は上のようになりました。住宅街はそのまま維持され、逆に再設置した駅に関しては道路すらなくなっています。ちなみに上の画像では線路を撤去していませんが、これは撤去しても問題ありません。
またBGMは住宅街、再設置駅の双方で田舎となっています。
この状況で再設置後の駅の乗客数を見ていくと、次のように発展した住宅街における乗降客の推移と同じ特徴が見られます。

産業不衰退バグ乗客1 産業不衰退バグ乗客2
↑6:00に駅を出発した車両の乗客数。上は一切手をつけていないただの田舎駅、下は再設置した駅。いずれも駅発車前の乗客は0人。

なお上の手順の3番において、駅を撤去してから少し時間を動かして再設置すると、普通に再設置した駅が発展し、元の住宅地は衰退しました。また上記の手順で行なっても、再設置駅に列車を入れないと、再設置駅に産業は興らず、住宅地は以下のように衰退しました。
産業不衰退バグ衰退

ところで上の結果画像では住宅街に小規模の雑居ビルができ、誘致をしていない場合の発展の特徴がやや見られました。そこで次は、再設置後の駅の周辺に誘致を行った場合の状態について見ていきます。

調査2: 再設置後の駅に誘致した場合の変化

では実際に再設置駅の周辺に住宅を誘致して経過を観察します。すると以下のようになりました。
産業不衰退バグ結果2 元の住宅地にデパートが建ち、発展した住宅地の特徴が現れています。一方雑居ビルが住宅を破壊するというケースは確認できませんでした。

調査3: 再設置駅が元あった駅や他の駅の産業に影響を与えるか

新崎駅の工業地帯は駅が撤去された住宅街とだけ結ばれていました。そのためここまでの調査の間新崎駅には列車が発着せず、結果として工業ポイント元の5,184pから4,914pに減少しています。
そこで次は駅の再設置場所を変え、再設置駅〜新崎駅、再設置駅〜大賀〜一篠〜江野部を結ぶ列車を運転して産業への影響を見ていきます。

結果として、9日間放置後の工業ポイントは5,184p→5,586pと増加し、また駅撤去前の住宅街の団地も増えました。

産業不衰退バグ結果3
↑駅が撤去された後の住宅地。団地が増加していることがわかる。

まるで再設置した駅の周辺に元の住宅地があるような認識で発展を見せています。

調査4: 他産業での結果

ここまでは撤去する駅の産業が住宅についてのみ確認してきましたが、他の産業ではどのようになるのか、工業地と商業地で確認します。
まずは工業地です。

産業不衰退バグ調査4工業地調査前1
↑工業地の駅撤去前
産業不衰退バグ調査4工業地結果1
↑工業地の駅再設置後。工業でも衰退しなかった。

上の2枚を見ていくと、工業地でも住宅と同様に衰退しないことが確認できます。

また商業地も以下の通り衰退しないことがわかりました。

産業不衰退バグ調査4商業調査前
↑商業地の駅撤去前。
産業不衰退バグ調査4商業結果
↑商業地の駅再設置後。商業も衰退しなかった。
↓は駅を再設置しなかった場合の商業地。こちらは衰退していることがわかる。
産業不衰退バグ調査4駅を再設置しない場合

調査5: 他の駅舎パターンでの結果

調査4まででは元の駅舎を高架近郊型、再設置後の駅舎を地上近郊型としていましたが、それ以外の組み合わせでどのようになるのか、ここでは元駅舎→再設置駅舎が「高架→高架」「地上→高架」「地上→地上」で1パターンずつ調べます。

結論から記すと、元駅舎が高架、再設置後が地上でないと衰退するという可能性が高いということがわかりました。
以下は住宅地の元の発展具合と、駅舎を別の場所に再設置して時間を経過させた後の様子です。

元駅舎:高架近郊型→再設置駅舎:高架近郊型

産業不衰退バグ調査5高架から高架初期状態
↑駅撤去前の様子
↓駅再設置後は団地などがなくなっている
産業不衰退バグ調査5高架から高架結果

元駅舎:地上近郊型→再設置駅舎:高架都市型

産業不衰退バグ調査5地上から高架初期状態
↑駅撤去前の様子
↓駅再設置後わずか数日で一部の住宅がなくなり始めた
産業不衰退バグ調査5地上から高架結果

元駅舎:地上近郊型→再設置駅舎:地上近郊型

産業不衰退バグ調査5地上から地上初期状態
↑駅撤去前の様子
↓駅再設置後、元々駅舎があった場所の学校などがなくなった
産業不衰退バグ調査5地上から地上結果

まとめ

今回の調査では駅を撤去しても元々駅があった場所の産業が衰退しない事象の発生条件を確認し、以下の結果を得ました。

  • 時間を止めた状態で駅撤去→同じ駅Noで駅再設置によってこの事象が発生する
  • 再設置駅の周辺に産業を誘致すると元々駅があった場所もその影響を受ける可能性がある
  • 元々駅があった箇所の産業が再設置駅と繋がる駅にも影響を与える
  • この事象は工業や商業でも同様に起こる
  • 元の駅舎は高架型、再設置後の駅舎は地上型でなければならない

つまり元の駅の周囲の産業が立地を変えずに、しかしまるで再設置駅の周囲にあるような状況になっていると言えます。

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